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開業前の知識クリニック開業時のホームページ戦略
the医院開業サイトの開業時のホームページ戦略ページ。場所+科目や駅名+病名などの重要なキーワードでgoogleを含む各種検索エンジンで上位にヒットされないと、どんなに綺麗なホームページを作成したとしても十分に増患には寄与しません。
ホームページの役割を考える
- 患者さんは、先生がこれから開業されるクリニック名を知らない場合、次のようなキーワードでクリニックを検索します。
「場所+科目」
「駅名+科目」
「市区町村名+科目」 - 上記の科目以外にも、病名(糖尿病や花粉症等)や検査方法(胃カメラや乳がん検診等)、治療法(舌下免疫療法等)といったキーワードで一般の患者さんはクリニックを探します。
- つまり上記のようなキーワードでgoogleを含む各種検索エンジンで上位にヒットされないと、どんなに綺麗なホームページを作成したとしても十分に増患には寄与しません。
- また開業当初は、新聞折込みチラシやポスティング、医院の看板などで、今度近くにできたクリニックの存在を知り、
「どんなクリニックだろう?」
「どんな先生なのかな?」
「どんな検査や治療を行えるのだろう?」
と検索エンジン経由でクリニック名を入力して検索する傾向があります。 - その際に先生のホームページがクリニック名で検索した際に表示されないと、せっかく周知される機会を損失することにつながります。
- そのためには、概ねご開院の1ヶ月前にはホームページを立ち上げておく必要があります。
その理由を次の章でご説明します。
新規開院時におけるホームページ制作のタイミング
- 上述のようにクリニック名で検索エンジンにて検索された際にヒットさせるには、概ね余裕をもってご開院の1か月前にはホームページをアップしたほうがよいといえます。
- 参考)Yahoo!は検索エンジンをGoogleより提供を受けています。検索エンジンのシェアはYahoo!とGoogle合わせて、パソコンでの検索エンジンシェア率は9割を超えており、スマートフォンに至っては、ほぼ10割近くまでのぼります。(平成30年10月調べ) つまり、わが国で検索エンジン対策というとほぼニアリーイコールでGoogle対策といっても過言ではありません。
- ホームページを公開してすぐには、検索エンジンの検索窓にクリニック名を入れて検索してもヒットしません。
- 検索エンジンにホームページが認識されてから、ヒットするようになります。
- 認識されるまでの期間は早くて2-3日、遅くて1週間前後ほどかかることもあります。
- 内覧会や新規開院案内の新聞折込をしますと1000枚に対して3名の方がホームページにアクセスします。
通常、折込チラシは5万部ほど配布するので、概ね150名前後の方がホームページを閲覧されることになります。 - その際に検索エンジンにホームページが認識されていないと、機会損失が発生することになるので、余裕をもってご開院の1か月ほど前にはホームページを公開しておくことをお勧め致します。
ホームページ制作にあたって
- まずはサイトのコンセプトを決めます。
どんな医療を提供するのか、だれをターゲットにするのかなどを決め、さらにコンセプトカラーや、雰囲気(優しい感じ、ホテルテイスト等)などを文字にします。
サイトを作るためには、コンセプトを作り上げる必要があります。
これは、当ターゲットが誰なのか、何を提供するのかという質問への答えがそのままコンセプトとなります。医科の場合、以前はホームページを見る高齢者はいないということで、ホームページを軽視しているクリニックがありました。
しかしながら60歳台でも約7割の方がホームページを利用しています。
ターゲットが高齢者の場合でも、しっかりとホームページ対策を行う必要があります。 - なお、コンセプトを伝えるためにも重要なページがあります。
それが「ドクター紹介」ページです。
このページは、トップページの次に見られるページです。
来院する前には、必ずチェックされていると思ってください。
患者さんに伝えたい事をしっかり記載してください。
患者さんを集められるホームページとは
- ホームページのアクセス数とは、ホームページを見にきた人数ですが、 この人数は、「SEO対策」の基本手法の1つ「キーワード対策」で増やすことができます。
患者さんが、検索エンジンで先生のクリニックのホームページにたどり着き、 受診対象クリニックとして選ばれることが最終目標です。 - 例えば、院長が糖尿病専門医を取得している内科クリニックの場合で考えてみましょう。 最初のキーワード候補は「内科」が想定されます。
そして「内科」というキーワードで検索してヒットした次は「地名+内科」に より、競合医院との比較となります。
そして、上位に表示されたクリニックに来院する確率は高くなるため、対策が必須となります。 - より該当エリアで上位に表示され、「選ばれるクリニック」になるためには、ホームページの内容を充実する事にプラスして、患者さんが来院するきっかけとなる「キーワード」できちんと検索されることも重要です。
さらにアクセスを増やすために
- 検索エンジンで上位に表示されることを目指す必要性がありますが、なかなか上位表示されにくい時代となってきました。
- 上位表示のためには、SEO対策をはじめ、以下のような広告手法があります。
- PPC広告
- ポータルサイトへの登録
- SNS(facebook、twitter、LINE)
- 有料サイトの登録
- 広告バナーへの出稿
- google サジェスト対策 など
- SEO対策は、ご紹介したようにキーワードを設定しそのキーワードに関した内容をホームページに掲載していくという作業が必要です。
- しかし、キーワードを盛り込み、SEO対策として効果的なページを作るには時間と手間やコストがかかるのも事実です。
そのため、短期間にアクセス数を増や効果が見込まれ、費用もコントロールできるPPC(Pay per click、リスティング)広告が有効的な広告手法の1つと考えられます。
ただし、あくまでもアクセス数が増えるだけですので、実際の来院までつなげるためには、クリック率が上がる内容にし、コンバージョン率を上げる工夫が必要になってきます。 - PPC広告は入札方式の価格決定となり、その運用はやや複雑です。
信頼できるWEB会社に運営していただく方がいいでしょう。
手数料20%ほどかかりますが、院長の人件費を考えると安いですし、専門家の意見は貴重です。 - PPC広告のメリットとしては、運用金額の上限を決められることです。
月間5万円と決めれば、それ以上はかかりません。
開業当初の苦しい時期であれば、途中で広告を止めることもでき、駅看板などよりも運用が楽になります。
月間の広告費は5万円からのスタートが目安です。 - SNS広告
現在、facebookや、twitterの使用者が増加しています。年齢層ごとにかなり違っていますが、スマートフォンの利用率向上とともに利用者もさらに増えると想定されます。 - 特にfacebook広告はターゲットを絞り込むことができます。年齢層はもちろん、住所地、性別、趣味、興味を持っている分野など、かなり限定ができます。
広告対象が限定できるということは、より費用対効果の高い広告活動ができるということです。この点をうまく活用していきたい媒体です。
ホームページ運用のキモ
- ホームページは出来上がってからが本番です。
定期的な更新がないと定期訪問者の減少など、その効果が薄れていきます。
定期更新をぜひ実施してください。
更新内容は、診療時間の変更や年末年始、夏休みの休診日の案内などがあれば、最低年間3〜4回は更新できます。
できれば、更新頻度は、2週間に1度以上の更新が望ましいといえます。
ホームページのスマホ対応も重要性を考える
- ホームページのスマホ対応は今や必須です。
科目よって若干の差はありますが、概ね7割以上の方がクリニックをスマートフォンで探します。 - そこで重要なスマートフォン対応について、レスポンシブウェブデザインをお勧めしております。
- レスポンシブウェブデザインとは、1つのサイトが見る端末の幅に応じて見やすいようにレイアウトなどを自動で変更するサイトのことです。
- レスポンシブウェブデザインはGoogleも正式に推奨しています。
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