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開業準備「虎の巻」開業チェックポイント
開業に向けて準備の各段階で、
押さえておくべきポイントとアドバイス
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患者が来たくなる設計施工
ポイントその5〜電気設備、空調設備
医療機器設置に伴う電気容量の確保は、患者さんが来たくなるポイント4で述べましたが、意外に見落としがちなのが、コンセントです。
最近では壁掛け式テレビの設置や授乳室での電気ポット用に、コンセントを壁面中上部に設けることが多々あります。しかし通常の壁面下部コンセントも多めに設置したほうがよいでしょう。
医院開業後に本棚を置いたり、ウォーターサーバー、インテリア照明を設置する場合も多く、その場合、電源を多く使用しますし、待合室やその他の部屋の掃除の際にコンセントが少ないと大変不便です。
空調設備では、備え付けのエアコンのある、なしにかかわらず新設、増設をする必要が出てきます。各部屋を仕切ることにより吹出口の数が足りなくなってしまうからです。
以前は仕切壁の上部を開放することにより新設や増設をしなくてすむ仕様で、医院設計を進めるパターンもありましたが、現在はプライバシーの保護という観点からこのような設計は少なくなってきています。
テナントに入居の際には、エアコンの有無により施工費が大きく変わってきますので注意が必要です。