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開業準備「虎の巻」開業チェックポイント
開業に向けて準備の各段階で、
押さえておくべきポイントとアドバイス
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医療機器導入検討のポイント
独立開業するにあたって必要とされる設備投資の中でも、医療機器はその中心となるものです。 勤務医時代には当り前の様に使っていた機器類ですが、いざ開業となった場合は、限られた条件の中でその選定・導入を自らの手で行わなければなりません。 一口に開業に必要な医療機器・設備と言っても、机や椅子等の備品に始まって、血圧計や診察台、それに脱脂綿や包帯などの医療材料、さらにはファイバースコープやX線透視撮影台などといった検査機器に至るまで、実に多岐にわたります。 開業するに当たっては、これらについて一つ一つ決めていかなければならないわけですが、なかでも検査機器の導入には慎重な検討が必要です。 ここでは、検査機器の導入を検討する際のポイントは何か、考えてみます。
医院開業資金計画
これだけは知っておきたいポイント・アドバイス
ポイント1 | 検体検査は外部委託で |
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ポイント2 | 検査機器導入の視点 |
ポイント3 | 検討例(1) 検査実施件数から考える〜内視鏡機器 |
ポイント4 | 検討例(2) 診療報酬算定基準をチェックする〜超音波検査機器 |
ポイント5 | 検討例(3) 検査内容を工夫する〜血圧測定と血管伸展性検査 |
ポイントその1〜最初に考えたいこと
検体検査については、尿検査等テストテープによる簡易検査以外は採血のみを行い、あとは検査会社へ外部委託する形が一般的です。委託先をどこにするかを検討する際は、料金とサービスとの両面から検討しましょう。
委託料金の目安
委託料金の目安は、外注検査の総額が月30〜50万円ならば、頻用検査の種類、セット検査数にもよりますが、診療報酬点数の60%から交渉すると良いでしょう。また、委託料見直しが2年おきではなく、1年毎となっている場合もあるので、その確認も必要です。
外部委託のサービス面について
サービス面については、緊急検査の実施(特に夜間診療時間帯に回収をしてくれるかどうか)やパニック値が出た場合の対応、患者検体取扱い誤り等の事故があった場合の取り組みといった点について、委託契約書、仕様書等をよく読んできちんと確認すべきです。