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広告ではなくPRを!クリニックの価値を高めるための戦略法
クリニック経営で一番大切なことは継続です。
院長が看板となり、クリニックの価値を高める上手なPR方法とは
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PRが成功したドクター4 佐々木先生のケース
手術も投薬もしない治療をしたい!
上手にPRをしているドクターの4人目は、再発を繰り返し、治りにくいメニエール病を、手術も投薬もせずに治療する耳鼻科医、佐々木先生(仮名)をご紹介します。
標準治療は患者さんのためにならない
佐々木先生は大学病院に勤務しながら、長年、難治性疾患といわれるメニエール病の研究を続けてきました。
大学病院では、投薬治療が中心で、それでも症状が改善しない場合は、内リンパ嚢開放手術という手術を行ってきました。しかし、自身の臨床経験から、こうした治療ではメニエール病は治らないという確信を抱いていたのです。
「メニエール病が治らない人には、まじめな人が多い。ストレスも多く抱えている。このあたりに、メニエール病を治す鍵があるのではないか」
そう考えた佐々木先生は、患者さんの了解を得て、患者さんの生活習慣、人間関係、性格分析などを、面談を通して調べていったのです。
すると自分が思ったとおり、几帳面で、予定どおりできなかったことがストレスになってしまう、どちらかといえば女性に多い、人間関係でストレスを抱えることが多い、といった患者さんの特徴が見えてきました。
さらに、こうした傾向が強い患者さんは、長年メニエール病の標準治療(投薬・手術)をやってきたにもかかわらず、多くは症状の改善が見られないこともわかってきました。
「やはり、標準治療は患者さんのためにならない。だったら、こんなつらい治療はやめたほうがいい」
佐々木先生はこの調査結果を受け、投薬も手術もしない治療に切り替えていく決心をしました。