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広告ではなくPRを!クリニックの価値を高めるための戦略法
クリニック経営で一番大切なことは継続です。
院長が看板となり、クリニックの価値を高める上手なPR方法とは
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医者としての棚卸をする(4)
患者さんの話をどれだけ聞くか
クリニック開業後は、風邪から隠れた重大な疾患まで、さまざまな症状の診断を一人で行わなければなりません。
これまで以上に、患者さんの話をよく聞いて、いろいろな角度から質問をしていく必要があります。
まさに聞く力、質問力が求められているのです。
そこで、これまでのご自分の臨床人生を振り返ってみてください。
どれくらい患者さんの話を聞いてきましたか?
患者さんの質問を途中で遮ったりしていませんでしたか?
患者さんにきちんと症状の説明はできていましたか?
逆に、先生の説明はよくわかると言われたことはありませんか?
患者さんとの関わりでは、いいことばかりではないでしょう。 けれども、失敗や患者さんに怒られたこと、反省したことなど、忘れてしまいたいようなことを、とくに思い出して書き出してみてください。
トラブルが起こったときはどんなときでしたか?
あなたのどんな言葉や態度が問題になったと思いますか?
患者さんは素人だからわからなくて当然、と思っていませんでしたか?
「先生は早口でわからない」と言われたことはありませんか?
どんな些細なことでもいいので、患者さんとのやり取りで思い出せることを書いてみましょう。
そうすることで、あなたが患者さんと接するうえでの問題点、悪い点、良い点が見えてきます。
この作業によって、あなたのコミュニケーション力が可視化できるのです。
これまで4回にわたって、医者としての棚卸についてお話してきました。
書き出して、可視化することは、「気づき」をうながす行為です。
その「気づき」こそが、クリニックの売りを見つけるきっかけとなります。
次回からは、この棚卸をもとに、クリニック差別化の決め方についてお話していきましょう。
(エディター・キャリアコンサルタント:内田朋恵)