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広告ではなくPRを!クリニックの価値を高めるための戦略法
クリニック経営で一番大切なことは継続です。
院長が看板となり、クリニックの価値を高める上手なPR方法とは
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医者としての棚卸をする(2)
論文を書いていない医者はいない
ここで、ホームページの情報や院内新聞、ドクターのブログを読む人はどんな人かよく考えてください。
そうです、病気を直したいと思って情報を求めている患者さんや家族です。彼らは、最新の医療情報だったり、クリニックの治療方針だったりといった専門的な情報を求めています。
ご自分の専門分野であれば、他人まかせにせずとも何かしら書いていけるのではないでしょうか。
ドクターの皆さんは誰でも、必ず論文の一本や二本は書いています。
その論文が、実は自分の強みを見つけるための"宝の山"になるのです。
学生時代に書いた論文も含め、すべての論文を見直し、他のクリニックと差別化できる“クリニックの売り”を探してみてください。
あまりに専門的すぎて、一般のクリニックでは使えないと思っているならば、それは間違いです。
その専門的な研究があなたの強みなのです。
「医者としての棚卸(1)」でご紹介したA医師は、病理医だった頃の自分の論文を存分に活用し、がんの種類別治療の有効性について、それは詳しく、丁寧にブログを書き続けています。
そして、そのオタク度全開のブログが話題になって、新規の患者さんが増えているのです。
そもそも論文に書くような研究は、オタク度全開の内容ではありませんか?
そのオタクな部分こそが、実はあなたの強みだったりするのです。
このように自分の興味のある分野を深く掘り下げていくことで、上手な文章でなくても、興味のある患者さんには読んでもらえることがわかりますね。 とはいえ、専門用語ばかりの論文をコピペしたものではダメです。 患者さんにインフォームドコンセントをする要領で、一本の論文を、少しずつ、何回にも分けて、ブログや院内新聞に書いていきましょう。
次回の「医者としての棚卸」の最後は、インフォームドコンセントについて考えていきましょう。
(エディター・キャリアコンサルタント:内田朋恵)