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広告ではなくPRを!クリニックの価値を高めるための戦略法
クリニック経営で一番大切なことは継続です。
院長が看板となり、クリニックの価値を高める上手なPR方法とは
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医者としての棚卸をする(2)
- 開業にあたって、自分のキャリアの棚卸をきちんとやったドクターは成功している人が多い。
- これは紛れもない事実であり、開業を目指しているドクターには、実行していただきたいことでもあります。
- とはいえ、キャリアの棚卸がクリニック経営にどうかかわってくるのかと疑問を持たれる方も多いでしょう。
- そこで、4回にわたり成功へ導くキャリアの棚卸法についてご紹介しています。
2回目は、書き出したキャリアをどう読み取るかについてお話しします。
誰にも負けないことに○をつけてみる
前回は、大学時代からさかのぼって、医者としてのキャリアを見つめ直し、やってきたこと、失敗したこと、成功したことをすべて箇条書きに書き出してみました。
次は、書き出した中から、自分の強みに○をつけみましょう。
例えば……
- 学生時代に医学書を100冊読破した。
- 日記に、診察した患者さんすべてについて簡単なコメント書いている。
- 外国の新しい論文は、いち早くチェックしている。
- 患者さんから、先生の内視鏡検査は全然痛くないと言われることが多い。
- 手術の数では誰にも負けない。
- オタクといわれるほど専門バカで、24時間、症例のことを考えていても苦にならない。
- 患者さんの話は、何時間でも聞いていられる。
- 気になったことは、ほっておけないたちで、患者さんの隠れた疾患を発見したことが何度もある。 など
こんな調子で、自分のキャリアの中から、誰にも負けない強みを最低10個は見つけて行きましょう。
ただし、気をつけたいのは、この評価が独りよがりになっていないか、ということです。
客観的に自分が書いたものを見ることができなければ、自己満足で終わってしまいます。
転職活動では、自分を大きく見せるために、ある程度のはったりは必要です。
とはいえ、それが過ぎると、逆にマイナスに作用し、どこからも内定が取れない、ということも起こりえます。
そんなときは、「やっぱりウソはだめか~」と反省して、次回につなげることができればいいのです。
開業でも同じです。
自信を持つことは必要ですが、自分の医者としての実力をきちんと把握できることも、成功のカギとなることは忘れないでください。