理想とするクリニック像を明確に！

2018年度の診療報酬・介護保険報酬の改定は、開業医には有利な結果となりましたが、医療をめぐる状況は厳しさをましていくことが予想されます。

都市部でクリニック間の競争が激化する一方で、地方では医師不足がますます深刻化しています。
また、今後の生産年齢人口の減少を考えれば、「開業すれば患者さんが来る」などという夢のような話はないことが容易に想像できるでしょう。

そんななかでクリニック開業を目指すなら、他がやっていないことをやる、つまり差別化が成功の鍵になることが間違いありません。とはいえ、何をどう差別化すればいいのか、簡単にはわかりませんね。
逆に言えば、簡単にはわからないからこそ、それを見つけられたドクターは成功できるのです。

これまで私は、いわゆる「成功したドクター」とおつきあいする機会が多くありました。
しかし、彼らは最初から成功していたわけではありません。
開業を視野に入れ始めたばかりのドクターもいれば、開業後、患者数が増えないと悩んでいたドクターもいました。
けれども、成功したドクター皆さんに共通することは、「こういうクリニックにしたい」という、ご自分が理想と考えるクリニック像がはっきりしていたことです。

ですから私が、その理想を患者さんに伝えるお手伝いをちょっとしただけで、あっという間に患者さんが途切れないクリニックに変身していったのです。