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the医院開業|開業前に知っておきたい銀行や内装工事、医療機器の基礎知識

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開業前の知識開業を考えたら初めに読むこと

開業前に知っておきたい銀行や内装工事、医療機器の基礎知識

医院開業を考えたら初めに読むこと

  1. 先生方が医院開業を考えた際に、開業場所以外で最初にぶつかる壁は
    • 資金調達
    • 内装などの建築工事
    • 最適な医療機器
    の選定と交渉という3つであるといえます。
  2. これら3つはいずれも多額のお金が関わっており、慎重に各々の手配を進めることが大切です。
  3. そこでここでは俯瞰的に全体像を個別にご説明していきます。

資金調達における銀行の選定

  1. まず資金調達先として一般的には、日本政策金融公庫や信用保証協会などが挙げられます。
  2. 以前は有力メガバンクにて開業医専門の融資制度を持っていましたが、現在その機能はないようです。
  3. また地方銀行も利率も含めて頑張っていますが、対応地域に限定があるため、対応外地域での開業の場合には適用が難しくなります。
  4. 新規開業時の投資額は今後とも内装工事や医療機器についての消費税アップや人件費の高騰により上がることも予測されます。
  5. しかしながら今現在、融資の利率は抑えられ、比較的借りやすくなっています。
  6. 開業する場所が確定したら、早めに資金調達について検討されることをお勧め致します。

新規開業時の内装工事について

  1. 新規開業の内装工事については、10年前と比べて費用は上がっています。
  2. この原因はいわゆる職人の人件費高騰による影響となります。
  3. 以前は内装費について坪単価いくら?という相場が飛び交っていましたが、今ではその通りにはならないことも多くあります。
  4. なお、参考までに下記「診療科目ごとの適正開業資金」をご覧いただきますと、大まかな投資金額がご理解頂けると思います。
  5. 内科は一般的に30坪~40坪ですが、消化器内科・外科で胃カメラ、大腸カメラまで行う場合には45坪以上の広さが必要になり、そのために内装工事費用もアップします。
  6. 同様に整形外科も50坪〜65坪とありますが、物理療法や理学療法士の雇用などでリハビリ室が広くなりますと内装工事費用がアップします。
  7. そこで内装工事の見積もりについて項目別に丹念に洗い出し、減額出来そうなもの、既製品で間に合うものを再度内装工事会社と交渉してみることをお勧めいたします。
  8. 「診療科目ごとの適正開業資金」
    • 内科:30~40坪、3500万~4000万
    • 整形外科:50~65坪、4500万~5000万
    • 眼科(手術なし):35~45坪、4000万~5000万
    • 眼科(手術あり):50~60坪、7000万~8000万
    • 皮膚科:25~30坪、3000万~3500万
    • 小児科:25~30坪、3000万~3500万
    • 泌尿器科:35~40坪、3500万~4000万
    • 精神科/心療内科:20~25坪、2000万~2500万
    • 耳鼻咽喉科:20~25坪、2500万~3000万
    • 婦人科:35~40坪、3500万~4000万
    • 在宅診療所:マンション一室、1000万未満

新規開業時の医療機器の選定

  • ここでは開業前に知っておきたい医療機器を選びの3つポイントを説明します。
    1. 購入予定の医療機器はカタログだけでなく、実物を見て判断した方がベターです。
      なお、医療機器展示会などの利用もご検討したほうが良いでしょう。
    2. 医療機器の価格交渉は信用できるディーラーに相談をする
      先生ご自身が勤務されながらの医療機器個別の交渉はなかなか困難といえます。
      つまり医療機器メーカー毎の直接交渉より、ディーラーにまとめて交渉してもらい、購入医療機器全体の総額を下げたほうがメリットも大きいといえます。
    3. 同じ医療機器の他メーカーの対抗機器でも相見積もりを取って競わせてみる。
    等が挙げられます。
  • 特に上記2.では先生方が忙しい中、医療機器メーカーへの直接交渉、見積もり取り、対抗医療機器の相見積もりまでは良いのですが、医療機器の購入・リース・割賦のなどの支払いの問題、保守メンテナンス費用等がでてきて、なかなか困難を伴います。
  • お一人でも各ご手配は可能ですが、これを先生がご勤務の診療の中進めていくことは大変な作業です。
  • なお、X線室や内視鏡室などは平面図だけではイメージしずらいため、設計士も同席の上、部屋のレイアウトを決めながら、医療機器を選定していくことをお勧め致します。

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