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開業準備「虎の巻」お金のはなし
医師としての生涯。
歩む道の違いでいったいマネープランはどう変わるのか?
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医師としてのキャリアプランと家族のライフプランの現実的な交点の検証
開業時期を先へのばした場合は?
- 財前先生の開業に向けた思い
35歳の財前先生は、このまま勤務医を続けるのか、開業するか。自分や家族が思い描くライフプランを実現するためにはどの位の収入が必要なのか?ファイナンシャルプランナーに相談し、それぞれのキャッシュフローを比較し検討してきました。
その結果、どうやら進む道としては「開業する」という選択をしたようです・・。
1.「開業する」選択。その時期は?
開業した後のリスクマネジメントや社会保険の選択などの話を聞き、より具体的に開業を考え始めた財前先生。
「開業すると、診療以外にもいろいろなことをマネジメントしていかなければならないのですねえ。」

リスク管理はもちろんのこと、従業員の年金保険や医療保険のほかにも雇用保険や労災保険などの加入手続きや、保険料の支払い。従業員の採用・教育・給与計算なども必要となります。また、レセプトの作成や医薬品卸への支払いなどもあり、経営者として診療以外の業務も必要となります。ひとりで抱え込み腕組みをして首をかしげるのではなく、FPや税理士、労働保険事務組合などを上手に利用して、安心して診療に集中できる環境づくりをしていくことが重要となります。
「院長は経営者となるのですから、診療だけをしていれば良いという訳にはいかないのは当然のことなのですね。」
「実際には、診療以外の部分は奥様が請け負うケースが多いので、二人三脚でスタートするようなイメージをお持ちになるといいかもしれませんね。」
「まあでも、開業したら勤務医時代とは別の苦労も多いようですが、開業した場合のCFのシミュレーションを見て、「同期が開業し、2〜3年で収入が勤務医時代の倍となった」などという噂をやっと理解できました。親が開業しているのであれば、もっとゆったりと考えられるのかも知れませんがね。同期の中にも、住宅購入や子供の入学といった時には、かなりの資金援助を受けていたり、今だに車は親に買ってもらっているという者もいますからねえ。 」
2.経験を積み重ねた後の開業
以前はキャリアを重ねてからの開業がスタンダードであったようですが、最近では若い頃から開業を目指す医師も増えてきたというのは、住宅取得や子供の教育といったライフステージと、勤務医としての待遇に対する不満や体力的な疲労感が蓄積された時期が重なれば、開業を目指すのは自然の流れのようです。
先生はどうやら、開業しようという決断はされたようですが 「ただ、自分としては、開業しようという思いは変わりませんが、一国一城の主になるのであれば、総合診療のスキルをもっと磨きたいし、標榜する診療科目(一般内科だけではなく、慢性疾患などの専門医という特色を出す)の専門症例の多い施設で症例の経験も積みましておきたい。また、開業予定地の近くの病院に勤めて、ある程度の人脈をつくってから開業したい。」と考えられたようです。
「欲をいったら切りがないんですがね。。医局を離れてでも、これらの希望がかなえられ、ライフプランが成り立つのであれば、もう少し研鑽を積んで開業に臨みたいのですが。 」
「わかりました、それでは開業をしばらく先送りにして、実現可能となるライフプランを模索していきましょう。それでは、開業を何年先延ばしにして考えればよいでしょうか?」
「何年先延ばしにすることが可能なのかを検証してください。
それでは、10年後の45歳で開業する場合のシミュレーションを見てみたいのですが。 」
後編では、10年後開業のCFをみていきましょう!