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コロナ禍で求められる医療サービスとは?
医療はサービス業であることを忘れていませんか?
コロナ禍が自身の経営意識を見つめなおすきっかけになるかもしれません。
EPISODE 00
医療はサービス業であることを忘れていませんか?
新型コロナウイルスの流行は、私たちからこれまでの日常を奪っていきました。 クリニック経営も大きな影響を受けた一つです。
これまで気軽に受診してくれていた患者さんの行動様式が変わり、できれば医者に行きたくないと考える人が増えています。
とくに小児科、耳鼻咽喉科でその影響が大きいと言われていますが、何もせずに手をこまねいているだけではクリニックの経営は立ち行きません。
コロナ禍の前から医療業界は競争が激しくなっており、特に大都市や地方都市では診療所やクリニックが増加傾向にありました。
その中で生き残っていくためには、医師の上から目線が抜けきれないような診療を行っていたのでは、患者さんに選んでもらえるクリニックにはなれません。
人口減少社会に対応し、生き残っていくためには、「医療はサービス業である」と医者自身が認識すること、まさに「意識改革」が必要なのです。
新型コロナウイルスと共存するためにやるべきこと
コロナウイルスに関して言えば、イギリス、アメリカで接種がワクチン接種が始まりました(2020年12月20日現在)。日本でのワクチン接種開始は、来春4月以降と言われています。
「いまは経営が厳しくても、積極的にワクチン接種をやれば、クリニック経営は安泰だ」と楽観的に考えていらっしゃるようなら、それは問題です。
「病院に行くとコロナにうつるのではないか」という不安が受診控えを生み、その結果、子どもの予防接種の接種率低下や生活習慣病患者さんの病状悪化を招きました。
こうした事実は、あきらかに医師と患者さんのコミュニケーション不足が遠因と言えなくもないのではないでしょうか。
こうした現実を直視せず、クリニック経営の悪化をコロナのせいばかりしていないでしょうか。
そこで、これから5回にわたって、コロナ禍においてやるべき経営改革について考えていきます。
そこに通奏するのは、「医療はサービス業である」という意識です。
コロナ禍が自身の経営意識を見つめなおすきっかけになるかもしれません。
(文責:ブランディングエディター 内田朋恵)