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診療所にBCP対策は必要ですか?

2024年4月1日に介護施設で義務化になるBCP策定(事業継続計画)。
診療所ではまだ進んでいませんが、開業医がどこまで対策するべきでしょうか。

EPISODE 00

災害大国日本の診療所に必要なBCP(事業継続計画)とは?

2024年の元日に起きた能登半島地震は、いまさらながら災害大国日本の現実を見せつけられました。
ましてや高齢化率(65歳以上の人の割合)が5割を超える地区が49%にもなる過疎地域で起こったことで、新たな課題も見えてきました。
高齢化率が5割を超える集落は「限界集落」と呼ばれ、集落の機能維持が難しいと言われています。

厚労省が指定する災害拠点病院も、能登半島では公立能登総合病院、市立輪島病院、珠洲市総合病院の3つしかなく、自身も被災した医師や看護師が必至の対応をするなか、地域の「かかりつけ医」も対応にあたったといいます。しかし能登北部医師会(輪島市) によると、輪島、珠洲、能登、穴水の2市2町でそもそも開業医は28しかなく、水道も電気もないなかでの診療は限定的なものだったようです。

地震だけでなく、最近の気候変動の影響を受け、大雨による水害や土砂災害、突風被害など、日本中どこにいても災害は隣りあわせです。加えて、診療所のICT化が進むにつれて心配なのがサイバー攻撃問題です。マイナ保険証の導入によりサイバー対策は喫緊の課題となっています。とはいえ、セキュリティを上げるとそれだけコストもかかります。

そもそもBCP対策は診療所に本当に必要なのでしょうか。国の方針を踏まえながら、考えていきたいと思います。

(2024年4月 the医院開業事務局)


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