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人手不足はAIで解消⁉
人手不足が深刻化しています。2024年4月からは勤務医の時間外労働の年間上限が原則960時間となるため、非常勤医を抱える診療所にもじわじわと影響が出てくると思われます。そうした現状に対処するために、AIは診療所経営のお助けツールになるのでしょうか。活用が始まったAIとの上手な共存を考えていきます。
EPISODE 00
診療所でのAI活用の可能性を探る
医師の働き方改革の実施が目前に迫ってきました。 厚生労働省のホームページでは、2024年4月までに医療機関が行う手続きについて詳細に説明した「手続きガイド」*1 がアップされています。
それによると、4月からは、他院で副業・兼業している医師は、その勤務時間も含めて勤務時間の上限規制が適用されることになります。
非常勤医で2診制を取っているクリニックで非常勤医がこの規制に引っかかった場合、クリニックでの副業が難しくなる可能性があるのです。
4月からは院長一人で診察を回さなければならない事態も起こり得ます。
そんな時に活用したいのがAIです。 日本でも生成AIを使ったチャットツールの運用が本格化し、ホームページのお問合せコーナーでは、まずチャットで問い合わせという形が一般的になりつつあります。
新規に開業した診療所では、ホームページの立ち上げと同時に、チャットボット、AI問診を取り入れることも珍しくなくなっています。
ではいったい、AIはどんなことができて、何が不得意なのか、人間に変われるものは何か、AIとの共存のなかで人間に求められるものは何なのか。
人手不足は今後ますます深刻化します。AIは診療所経営のお助けツールになるのでしょうか。
活用が始まったAIとの上手な共存方法を考えていきます。
(2023年10月 the医院開業事務局)