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これからどうなる?重要性が増した往診
超高齢社会を迎える日本。
今後、「地域のかかりつけ医」による往診の重要性が増していくのでしょうか。
EPISODE 00
コロナ禍で注目された往診。超高齢化社会を迎え、往診の重要性は増すか?
コロナ感染症は、人々にあらためて往診の大切さを実感させました。
コロナ患者は、タクシーや公共交通機関は利用できないため、家に車のない人は救急車を呼ぶしか病院に行く方法はありませんでした。
ところが、その救急車を呼んでも運ぶ病院が見つからない、という事態が大阪では昨春の第4波で、東京では昨夏の第5波で発生しました。
こうした状態に、多くの開業医が診療後の「往診」を始めたのです。
往診は超高齢社会を迎える今後、より重要性が増すと予想される訪問診療の準備と考えることも可能です。
昭和の頃には、いわゆる「かかりつけ医」による往診は普通のことでしたが、医師の職住が離れるにしたがって、往診をする医師は減ってしまいました。
こうして地域の開業医による時間外診療、往診がされなくなったところに、新型コロナウイルス感染症は起こりました。
まさにコロナは、往診の重要性をあらためて認識させる出来事だったと言えるでしょう。
超高齢社会を迎える日本では、ますます「地域のかかりつけ医」の重要性が増しています。
これから開業医による往診は増えるのか、それとも、往診は特別な医師しかやらないことなのか。
往診だけでなく、訪問診療を視野に入れて、今後の医療の在り方を考えてみましょう。
(2022年7月 the医院開業事務局)