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広告ではなくPRを!クリニックの価値を高めるための戦略法

クリニック経営で一番大切なことは継続です。
院長が看板となり、クリニックの価値を高める上手なPR方法とは

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広告ではなく、PRを!


クリニックの価値を高めるための戦略法

PRの基本は「共感させること」

私はこれまで、開業を考えている、または開業して間もないという医師の方々から、クリニックの宣伝として、あるいは、名刺代わりになるような本を作りたいという相談をいろいろと受けてきました。

なかには、これまでの論文をまとめて、本の原稿にしてこられる先生もいらっしゃいましたが、多くの先生は「クリニックの宣伝になればいいので、内容はお任せします」という状態でした。

本を作る際に必ずお話しすることがあります。それは、「共感を生むストーリーを作りましょう」ということです。本を読んだ人に、「この先生に診てもらいたい」と思ってもらえなければ、本を作る意味はありません。

この「共感を生むストーリーを作る」ことは、本だけに当てはまる話ではなく、PR全般に関係します。
特に、SNSの時代になり、共感を生むことは、ますます重要になっています。
なぜなら、共感がさらなる共感を生み、結果、「バズらせる」ことができるからです。

そのためには、先生自身のオリジナルのストーリーが必要です。
なぜクリニックを開業しようと思ったか、掲げる医療方針はなにか、そもそも医者を目指そうと思ったのはなぜか、忘れられない患者さんのこと、医者をやっていて悔しかったこと、うれしかったこと……
こういった先生自身のストーリーが、患者さんの共感を生むのです。

真摯に、正直に、自分が治せない病気はきちんと紹介する、不調を訴えている患者さんの声に耳をかたむける、たとえ、他の病院に行った患者さんでもきちんと対応する、医者としてどう行動するかなど、より人間性が出る部分に共感の種があるということを知っていただきたいと思います。

これまで私が、なぜ「キャリアの棚卸し」などという面倒なことを勧めてきたのかといえば、すべてこの共感の種を見つけるためです。
医者として、クリニックの院長としてのブランディングができれば、それが自分の、そしてクリニックのストーリーとなり、患者さんへのPRとなります。

何をどのようにアピールするかがわかっていれば、スタッフに伝えることもできますから、先生の考えをクリニック全体に行き渡らせることも可能になります。
スタッフ全員が同じ方向を向いて患者さんに相対しているクリニックは、好印象を患者さんに与えられます。 SNSやブログだけでなく、クリニックに来てくれた患者さんにも共感の種がまければ、口コミで評判は広がります。
それこそがPRです。
次回からは、PRに成功した先生はどんなことをしてきたのか、失敗した先生は何をしてこなかったのか、具体的に紹介します。

(エディター・キャリアコンサルタント:内田朋恵)

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