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開業前の知識変形診療圏調査に見る医院開業物件選定のポイント
the医院開業サイトの医院開業物件選定のポイント解説ページ
開業場所選定のポイント
- 先生方がお考えの希望の開業場所はどのようなところでしょうか。
- 現在の勤務先に近いところ
- 生まれ育ち、土地勘のあるところ
- 自宅から通いやすいところ
- それは先生が診察する外来需要がその地域にあるか、ないかということです
- つまり「外来需要ありき」の視点が必要だということです。 内科や整形外科であれば高齢者が多い地域かどうか、そして今後もその傾向が続いていくのかどうか、小児科であれば若い世代の人口数、新興住宅地開発、大型マンション建設計画、大規模・小規模賃貸マンション、保育園・幼稚園の数、近隣にある小児科専門医の診療所数などにより、検討していく必要があります。
- 特に小児科の場合には0〜5歳児の多い地域かどうかで開業適地か否かが決まります。
- そういう視点で考えた場合、「外来需要」のある場所が適地ということになり、盛業する可能性のある場所といえるのです。
変形診療圏調査とは
- 将来的に盛業する場所かどうか判断するポイントの1つとして、一般的な「円形診療圏調査」だけではなく、通院の障害となる鉄道沿線や国道、山、川など動線の遮断を考慮した、「変形診療圏調査」で「外来需要予測」を確認することが大切です。
この診療圏調査では次の事項がわかります。- 1日の外来需要予測
- 年齢別地域需要予測(0歳〜14歳 15歳〜64歳 65歳以上)
- 将来推計(2030年までの推計)
- 介護需要予測
人口数×外来受療率×科目別係数÷競合医療機関係数により算出したものです。 - この診療圏調査による外来需要予測で、内科系であれば60人以上、整形外科であれば90人以上、眼科は60人以上といった基準で開業場所に適しているか否かを判断します。
- 次に「B.年齢別地域需要予測」では、
開業予定地周辺の1km平米当たりの人口を把握することができます。
つまり対象となる年齢層が地域にどのくらい住んでいるのかを確認できます。
内科にとって重要となる65歳以上の人口数、小児科では0〜14歳人口数、いわゆる「小児人口数」を調べていきます。
それにより対象となる年齢層がその地域にどれ位いるのかを把握することが出来ます。 - 上記 「A・B」では、現在の情報ですが、「C.将来推計」では、今後将来に向けて、対象となる年齢層が増加するのか、減少するのかを把握できます。
- 「D.介護需要予測」では介護が必要な方々が現在から将来どのくらい増えるのかを把握することを通じて、医療・在宅医療の必要性(在宅医療を実施されるかどうかは別として)が高い地域かどうかを判断できます。
- 以上の通りこの診療圏調査から開業場所として検討するに値する需要性の有無を知ることができるのです。
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FILE 001 | 開業チェックポイント/物件選定のポイント |
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