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開業するなら専門医?それとも家庭医?
日本でプライマリケアを担うのはかかりつけ医です。世界では「家庭医」がそれを担います。日本で「家庭医」が定着しないのはなぜなのか。開業するなら専門医の方がいいのでしょうか。
EPISODE 00
超高齢社会の開業医のあり方を探っていきます
コロナ禍を経て「かかりつけ医を持たなければ」と考える人は確実に増えています。
ところが、厚労省、医師会の進める日本の「かかりつけ医」制度は、イギリスなどが進める「総合診療医(家庭医)」ではなく、専門化ごとに「かかりつけ医」を持つという方向のようです。
開業医によるプライマリケアの重要性が唱えられていますが、日本ではいまだにかかりつけ医ではなく、直接、大病院に向かう患者が減りません。
今年から紹介状なしで大学病院などの特定機能病院へかかる場合「7千円以上の特別料金」が義務化されたことで、紹介状なしで大病院にかかる割合が減ったのは事実ですが、「治らないから」と紹介状を持たずにドクターショッピングをする患者さんは、まだ多くいます。
それはなぜなのでしょうか? かかりつけ医に対しての信頼が低いからでしょうか?
超高齢社会の到来で、複数の疾病を抱える患者が多数になるなか、医者のはしごをすることなく、丸ごと診てもらえる家庭医の重要性は増していくことは間違いないでしょう。
医療情報の共有が始まれば、過去の受診や投薬の記録を医師が共有できるので、正確な情報に基づいた治療や投薬ができると言われています。ところがマイナ保険証は問題ばかりで、今後どうなるか見通せません。
超高齢社会では多疾患患者が確実に増えていきます。これから開業するなら家庭医か、専門医か、それぞれのメリットデメリットについて考えていきます。
(2024年1月 the医院開業事務局)