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開業後の知識クリニック経営改善のポイント
the医院開業サイトのクリニック経営改善のポイント。クリニックの経営改善策には、スタッフの接遇力向上と集患効果の最大化、患者増と単価アップ、経費削減による効率経営の実現などがあります。
医院経営改善のポイント
- クリニックの経営改善とひとくちに言っても、様々な視点があります。
- その視点や切り口も主に以下の3つに分類されると思います。
- (1)
- スタッフの接遇力向上と集患効果の最大化
- (2)
- 患者増と単価アップ
- (3)
- 経費削減による効率経営の実現
- 以下に上記3つを実現するための方策の一例を解説します。
(1) スタッフの接遇力向上と集患効果の最大化について
- 普段の診療場面で院長自身が、その仕事ぶりを特に把握しにくい受付スタッフの患者対応は実にクリニック経営に直結します。
- 実際のところクリニックに対する大きな不満の一つに受付スタッフの対応の悪さが散見されます。
先生自身も受付スタッフの態度の悪さに気づいていながら、指導のタイミングを逸してしまい、なかなか踏み込めないケースも多くみられます。 - そこで、半年に一度は患者アンケートを取ることをお勧めいたします。
- アンケート結果で態度の悪さを指摘されれば、指導する絶好のタイミングになります。
また何度注意しても改善しないスタッフには、指導メモを都度とっておき、いざという時に就業規則(就業規則があればですが)に従い、管轄の労働基準監督署長の認定を受け、解雇措置も可能となります。 - 労働基準法の「労働者の責に帰すべき事由」がある場合のみ解雇が可能であり、しっかり指導メモを取り、解雇権の濫用にならないように十分に配慮することが大切です。
アンケートの取り方
- アンケートには、受付のこと、看護師や看護助手のこと、院長のこと、非常勤医師のことといった「ヒト」に関すること以外に、診療時間や予約制に関すること、駐車場や駐輪場、待合室などの施設に関することなどを端的にわかりやすく質問することが大切です。
- アンケート用紙は、会計時に返信用封筒とともに患者さんに渡すようにします。
- その際、回答は無記名にすることをお勧めいたします。無記名の方が、真の患者の声が聞けるからです。
- 一定期間、アンケート結果送付を待った後に集計を行います。
- 集計は質問項目ごとに行い、特に悪い点、特に良い点にフィーチャーします。
悪い点は2度と指摘されないように十分指導を行い、良い点はさらに伸ばすように全員でさらなる改善策を模索し、実行していきます。 - アンケート結果について、クリニック新聞として院内の誰でも見える状態にすることで改善意欲のあるクリニックだという認識を患者さん1人ひとりの持ってもらうこともできます。
これらの愚直な行動が自院のファン化につながり、増患の原動力となるのです。
(2) 患者増と単価アップについて
- 1日あたりの来院患者を増やすには、実際の診療はもちろん予防医学にも力を入れ、病気の時以外にも気軽にかかれるクリニックであることを認識してもらうことも一考に値します。
- また他のクリニックと診診連携を積極的に行い、紹介の促進やチーム医療の強化を図ることで、自院の存在を知らない方を一人でも多く患者にすることができます。
- さらにクリニック側としては、患者数の増加に備え、現場のオペレーションの見直しなどで診療や医療事務の作業効率を上げる努力も大切です。
- また患者1人あたりの単価アップ策ですが、診療報酬内容をよく把握し、診療報酬の請求漏れや未収金の早期回収の工夫や削減に努めることも大切です。
(3) 経費削減による効率経営の実現について
- 日々の経費の中で大きな固定費は家賃などの不動産関係のコストとスタッフの給与や賞与などの人件費だと思います。
- 人件費へのメスはできれば、最後の最後に行うようにして、出来る限りスタッフの士気を下げないようにすることが大切です。
- ただし、無駄な残業が発生していないかについては常に目を光らせ、スタッフには昨日よりも今日、今日より明日は、より効率的は仕事をするよう指導し続けることも大切です。
- クリニックでは様々な医療機器はもちろん、消耗品も多く購入しています。
- これらの物品の購入に関しては、日々の業務に追われてなかなか見直しの機会がないのが、現状だと思います。
- しかしながら出来る限り相見積もりや比較検討、納入業者との交渉を行い、購入単価の低減に努めることも長いスパンで見た場合、大きな経費削減に繋がります。
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