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the医院開業|返戻削減をクリニックの仕組みとして導入する必要性

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スタッフの本音―返戻はなくて当たり前。多くても、月1〜2件程度です

鈴木さん(仮名)53歳の場合


医療事務の経験20年以上の鈴木さん。
以前お勤めだったクリニックでは、返戻が毎月20〜30枚あったそうです。
その理由が今ではわかるとおっしゃっています。

医療事務スタッフとして、20年以上のキャリアを持つ鈴木さん。以前お勤めだった内科のクリニックでは、返戻が毎月20〜30枚があったそうです。

その当時は当たり前と思っていましたが、今はその理由が分かるとおっしゃっています。

夫の転勤に伴い今のクリニックに変わって5年経ちます。
以前働いていたクリニックは15年ほどいました。最初はパートで、週3日。徐々に増やしていき、最後は常勤スタッフでした。

週1日しか出勤しないパートもいたので、スタッフは常勤が2〜3人とパートが20名くらい。
さらに月末の数日だけレセプトチェックのために院長先生の妹さんがいらしてましたから、今のクリニックが3人で切り盛りしていることを考えると、かなりの大所帯です。

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返戻は毎月20〜30枚ありました。
保険の番号や名前、性別など、単純な入力ミスや、検査内容や投薬内容と病名が一致していないものなど、ありとあらゆるものがありました。

返戻が多い理由はいろいろあると思いますが、一因として、大所帯だったことでしょうか。
当時は子どもが小さかったので、週1日から働けるというのは私にとっては魅力的な制度でした。

パートには同じような働き方を望んでいる人が多かったです。
パートスタッフにとっては、その日の業務が終われば、仕事は終わり。
残業も常勤のスタッフにお任せでした。

日々の仕事の先に、請求作業があることはもちろん知っていましたが、それは常勤スタッフの仕事なので、意識したことはほとんどなかったです。

常勤になってからはレセプト請求業務までかかわるようになりました。

といっても、最終的にレセプトチェックは院長先生の妹さんの仕事で、彼女が発見したミスを私たち常勤スタッフは言われたとおりに修正するだけで、言ってみれば単純作業でした。

今振り返ると、修正したことをリストにして、スタッフ全員で共有できる場があればよかったのだと思いますが、そういう場が無かったのが悔やまれます。

少なくともミスをしたスタッフが誰か分かれば、その人に訂正するように伝えられたのですが、あまりにスタッフが多くて、誰がやったのかが分からないまま放置されていることがほとんどでした。

だから同じようなミスが毎月たくさんあって、どんなにチェックを重ねても、返戻数が20を下回ることはなかったです。

当時は20〜30枚の返戻はどこのクリニックでも当たり前のことだと思っていたので、スタッフは私も含め、改善する必要性すら感じていなかったです。

今のクリニックは医療事務スタッフが3人。
常勤2人、パート1人という体制です。
常勤2人が一緒に働く日もありますし、常勤とパートという日もあります。

3人がお互いに顔を合わせていますので、事務手続き上、全員が知っておくべき情報もスムーズに共有することができます。

忘れてはいけないことや、一度起きたミスはノートに書いておくようにもしています。
おかげで誰かが気がついたことはすぐに全員で共有できますから、同じ間違いは二度と起きません。
その結果が『返戻ほぼゼロ』につながっているのだと思います。

レセプトのオンライン請求が始まりました。
今後のオンライン請求の義務化の流れに伴い、特に新規開業の場合は、レセプトオンライン請求にも対応した電子カルテの導入を検討するケースが増えてくると考えられます。

電子カルテとレセプトが連動すれば、疾患名、薬剤名などの転記ミスは減らすことはできますが、最終的に人為的なミスはゼロにすることは不可能です。

同じミスを繰り返さないためには、申し送りをスタッフの自主性に任せるのではなく、クリニックの仕組みとして導入することも大事なポイントとなるようです。

次回は医師のご家族が登場します。
一家の大黒柱から、「勤務医を辞めて、開業したい」と言われたら、ご家族はどんなことを感じるのか、その本音を探ります。

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