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開業準備「虎の巻」お金のはなし

医師としての生涯。
歩む道の違いでいったいマネープランはどう変わるのか?

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ドクターの人生設計。どの道を歩みますか?

  1. ドクターのライフプランを考える

米国で言われる「個人が安心して生活してくために必要なアドバイザー」というのが、ホームドクターと、顧問弁護士、そして顧問フィナンシャルプランナー(以下FP)の3人。この中でもFPの役割は、何かトラブルが発生したあとの問題解決をすることよりも、トラブルが表面化する前に将来を予測し、計画的に対策を提案することが中心となる。そういう意味でFPは人生の水先案内人ともいわれ、米国では自分の望む人生を実現するための方向性を示してくれる人として位置付けられている。
日本に於いても、社会保障制度や福利厚生制度が悲鳴をあげ、国や大企業に寄り添ってさえいれば、豊かな老後までを約束された「寄らば大樹の陰」という生き方は通用しなくなりつつある。自分で自分のライフプランを描き計画的な準備をしていく必要性が高まっている。


勤務医、開業医?

勤務医の場合、毎年の収入はバイト分も含めれば、同年代のサラリーマンと比べ高いといえる。しかし、医局からの派遣で転勤を繰り返す勤務形態では、退職金は期待できず、退職金や企業年金の充実している大手企業のサラリーマンよりも老後の準備は見劣りする。
また、子供も医科を目指すケースが多く、収入に対する教育費の負担が過大になりがちで、ライフプラン全般を見据えた計画的な資金準備が特に必要といえる。

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開業医の場合はというと、定年退職という概念はなく、老後への備えに対する意識は希薄といえる。しかし、健康上の理由などからリタイアすることになり、貯蓄も思うように貯まっていなかった場合、個人事業主が受給できるのは老齢基礎年金だけとなり、勤務医を続けていた場合(厚生・共済年金)よりも受給できる年金額は少ない。開業したならば、国民年金基金や小規模企業共済などに加入することや医療法人化をするなど、これまで以上に自助努力の備えが必要となる。 今回からのシリーズでは、FPの視点でドクターのライフプランとリスクマネジメントについて考えていきたい。


ドクターのライフプラン

ドクターがライフプランを考えた場合、自分の望む働き方については、大きく分けて「勤務医を続ける」「開業する」の2つの選択肢がある。

開業を選択した医師の動機については、2009年の日本医師会が実施した「開業動機と開業医(開設者)の実情に関するアンケート調査」によると「自らの理想の医療を追求するため」42.4%、「勤務医または研究者時代の精神的ストレスに疲弊したため」21.0%、「勤務医または研究者時代に過重労働に疲弊したため」18.6%となっており、明確なライフプランに従って開業を目指したのではなく、キャリア途上で疲弊し、開業を思い立つケースも多いと推察されている。

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働き方を選択するうえでは、さまざまな考え方もあろうが、流れに身を任せて自分の収入から、許される範囲の生活をしていくという生き方と、明確なライフプランを持ち、自分の望む人生をおくるのに必要な収入を得て、ひとつひとつ夢を実現していく生き方では、まったく別の人生となるであろう。

アンケートでは、収入が魅力的との回答は8.4%と少数だったが、「医療経済実態調査」によると08年度の開業医の平均年収は2521万円で、病院勤務の医師の平均年収1450万円を大きく上回っており、開業すれば収入は高くなる可能性は高い(個体差が大きく、平均値だけでは判断できない)。

収入は多ければ多いほど良いというものでもないかも知れないが、収入はライフプランを実現させる、重要なファクターとなる。


望む生き方の実現可能性

まずは、自分や家族が思い描くライフプランを明確にし、それを実現するには、いくらの収入が必要なのかをイメージしておくことが肝心といえる。

必要となるのが、キャッシュフロー(以下C/F)表作りだ。結婚・子供・住居・教育方針・基本的な生活のレベル・趣味・リタイア後の生活など、支出の推移と、働き方によって得られる収入の推移.貯蓄の推移を長期的に時系列で予測し、望む生き方の実現可能性を経済的な側面から検証していく。

執筆者紹介

松木 祐司
FPアソシエイツ&コンサルティング株式会社
ファイナンシャルプランナー
  • CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
  • 外資系損害保険会社・外資系生命保険会を経て、特定の金融機関に所属しない独立系ファイナンシャルプランナーとなる。
  • 主にドクターとご家族のライフプラン実現のための、資産運用設計、保険設計、相続対策や医院経営のリスクマネジメントに取り組む。

【著書・寄稿】
得する保険の選び方 いまこそ見直そうあなたの保険 退職金がっちり運用 他
ジャミック・ジャーナル、クリニックマガジン、日本歯科新聞、日本経済新聞、 週刊東洋経済、 週刊エコノミスト、マネージャパン、 あるじゃん 他
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